禁煙。最も実現できないことのひとつ。その実現に向けて、情報を集めました。
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2006年7月14日19時50分
時点のものです。

小谷野 敦

禁煙ファシズムと戦う

禁煙ファシズムと戦う

人気ランキング : 63677位
定価 : ¥ 893
販売元 : ベストセラーズ
発売日 : 2005-09

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¥ 893 禁煙ファシズムと戦う 通常24時間以内に発送
嫌煙家はギャグ!

煙草嫌いだった人の長年の鬱憤が噴出した過渡期的な時期だから仕方ないかなって思っていたが事態は結構深刻である。
勿論煙草が嫌いな人だって大勢いるし、煙草の害を被った人だっているし、
ポイ捨ては悪いし、マナー向上が必要であり、分煙もなるべくしたほうがいい。
だが、それは煙草そのものより、その人自身のマナーや無神経さ悪いのであってそれを安易に全体的に規制するのは問題だと思っている。
ナイフが規制されてもナイフに変わるものなんていくらでもあるのと変わりない。
私はほとんど煙草を吸わないが、今の嫌煙運動や煙草に対する目は異常だと思っている。
私の気持ちを代弁してくれるのが本書である。
人の嗜好は何者にも制限されるべきではない。
今の一部の嫌煙家は喫煙しているだけでその人の人格まで否定している者もいる。
また、煙草農家は時には災害に苦しみ、育てた葉が台無しになることもあるが、
とても丁寧に葉をつくっているし、優しい人も多いのだ。
喫煙者及び煙草に関わる全ての人が批判の対象となるのであれば、それは異常だ。
この事態を異常だと思わずに当の本人たちはいいことをしていると思って疑わないのである。
自分たちのフラストレーション、鬱憤を晴らすためなら別になんでもいいのだ。
喫煙者がターゲットになったのである。
煙草は役に立たないから。身体に悪いからという理由だ。
別に全く役に立たなくていいじゃないか。
嗜好品なんてそんなものだし、別にそれでいいのだ。
しかも、煙草があって良かったと思える時間を経験していない人は可哀想である。
役に立たつものしか存在したらいけないということなのだろうか。
役に立つものは良い、役に立たないものは悪いという構図自体が問題ではないか。
ドラッグだって身体に悪いとされているが、昔の部族は祭りなどに使用していたのだ。
それに身体に悪いものは煙草に限らず他にもあるではないか。
車の渋滞に満員電車、騒音などなど。
しかも身体に悪いと煙草を忌み嫌っている医者や看護士に喫煙する者が多いのである。
左翼がみんなを平等に!と言っていたくせして左翼自体に強固なヒエラルキーができあがっているのと同じようなものだ。
煙草は健康に悪いから全面禁煙を!全部規制すべきだ!と言うこと自体が不健康だということに気付いていないのである。
ファシズムにすぐ便乗する人々は自由を放棄しているのと同じなのだ。
まさに自分たちは良いことをしていると疑わない嫌煙運動は、
戦時中のお国のためにがんばる民衆の価値観と同じようにほとんどギャグの領域である。
むしろ成熟社会となり、自由な時間が増え、
個人の生き方が問われる時代になった今こそどんどん煙草を吸うべきだと私は思っている。
そして煙草が値上がりしたからこそ値段が高い煙草を買おうと思ったのである。

嫌煙運動に思うこと

近年の嫌煙運動には、行き過ぎの部分があると思うのも事実で、その意味では、こういう本の登場に賛同したい部分はあります。
ただ、喫煙者のマナーに大きく問題がある点は無視してはいけない。
町中で、火の付いたモノを持ち歩く行為、ときには、持ち歩くだけでなく、振り回す人まで居る。(たばこを持った手を振って歩く。)また、火が付いたままのモノを、消しもせずに捨てる。クルマの灰皿を、走行中に道路にまく人さえ居る。
こういった、迷惑行為や危険行為への取り締まりは必然なわけで、そういった取り締まりと「行きすぎた嫌煙」とは、明確に分ける必要があるでしょう。

タバコを吸うとバカになる

いくら学歴があっても、タバコを吸い続けると、こういう駄文しかかけないバカになるという立派な証拠がこの本です。

禁煙したいという方はぜひご一読を。
低能というのは、なにも頭が悪いことだけじゃありません。

品性までタバコで奪われてしまう恐怖を、みなさんも感じ取ってみませんか。

これなら狂牛病ファシズムなどもネタになる?

私は生まれつきのどが弱いので、煙草の煙は周囲10メートルで臭えば直に鼻が感知して、気分が悪くなってしまう。たばこというのは吸っている本人は気分が良くて周りには迷惑をかけるだけなので、これを反対というとファシズムというのは、あまりにも荒唐無稽。「あえて暴論」のスタイルで出したのだろうが、本書の著者がわざわざファシズムとまで断じる気分は多分に「好み」の問題ではないか?

これならば、いま話題の米国産牛肉に関しても「危険だろうが何だろうが俺は食う。食う食わないは本人の自由なのに何故そこまで危険視する」という風に、「反米国産牛肉ファシズム」という本も書けそうだ。立派な評論家・言論人でも多分に「好み」に左右されると云うことを露骨に表したと言う意味で好著?

子供の論理

煙草は大人の嗜みですが、感想はタイトルの通り。例えば、公共交通機関で全面禁煙になるとすぐ差別と断じますが、別に各社は、差別ではなく私的行為を制限しているだけなのですけどね。公の場で私的行為を制限するのは当然で、他の私的行為(例えば飲食)を制限している公共の場はいくらでもあるのですが、これを差別というのは、程度の差こそあれ飲酒運転を認めないのは憲法14条違反だとの主張と本質的に同じで実にみっともない。
それに、公共交通であっても民間企業なのだから、コストばかり掛かって利益を生み出さない喫煙所設置などそれこそ企業判断でよいわけで、現に小田急などは利用者アンケートで2/3の賛同を得、HPで公開した上で全面禁煙にしたのですが、こういったプロセスを知っているのかどうか。

他にも煙草を吸う男と付き合いたくない女性を批判したり(昔から煙草を吸う女性を嫌う男は多いのに)、煙草での火傷体験を交通事故に比べれば大した事ないと断じたりまさに子供。

厚生労働省による健康管理など確かに背中が寒くなり、斉藤氏の主張には説得力もあるのですが、小谷野氏の論理ですべて台無し。喫煙派の主張がこれでは嫌煙派はかえって勢いづくのでは、そんな気がします。

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